20年 水沢 第20回 留守杯日高賞を考える
4/26 日曜日に水沢競馬場で行われる 第20回 留守杯日高賞(ダ1600m・3歳牝馬・発走18:00)
2005年から地方競馬全国交流競走に。
今年からは「留守杯日高賞」、「ひまわり賞」、「OROオータムティアラ」が岩手牝馬3冠競走に。その第1冠目として行われます。
■留守杯日高賞の出馬表はコチラ👇
[ポイント①] 他地区からの遠征馬が活躍
グランダムジャパンシリーズに組み込まれており、各地から実力のある馬達が遠征してくることでも知られるレース。
過去5年の③着以内15頭の所属地区を調べると・・・
年度、留守杯日高賞着順、所属地区(騎手の所属地区)
2015年 出走頭数11頭 他地区頭数6頭
①着 ホレミンサイヤ 愛知 (愛知)
②着 ミトノレオ 愛知 (愛知)
③着 ワールドウェーブ 笠松 (岩手)
2016年 出走頭数9頭 他地区頭数1頭
①着 サプライズハッピー 岩手 (岩手)
②着 チャイヨー 岩手 (岩手)
③着 スクリーンハッピー 岩手 (岩手)
2017年 出走頭数11頭 他地区頭数4頭
①着 ダンストンレガーメ 岩手 (岩手)
②着 グラマシー 愛知 (愛知)
③着 メドゥシアナ 岩手 (岩手)
2018年 出走頭数8 他地区頭数3頭
①着 エグジビッツ 北海道(北海道)
②着 スターギア 岩手 (岩手)
③着 プリムラジュリアン 北海道(浦和)
2019年 出走頭数8頭 他地区頭数2頭
①着 グローリアスライブ 川崎 (岩手)
②着 ボルドープラージュ 岩手 (岩手)
③着 ボルドーシエル 浦和 (金沢)
出走頭数が僅か1頭だった2016年を除き、他地区の所属馬が毎年、必ず連対しているのは重要なデータでしょう。
ちなみに今年は・・・
2019年 出走予定頭数12頭 他地区頭数4頭
所属地区は兵庫、北海道、川崎、浦和が1頭ずつとなっております。
[ポイント②] 地区毎の成績を出してみた
過去5年の各地区毎の成績を調べてみると
地区、出走頭数、[]内は左から①着、②着、③着、④着以下、連対率
◆岩手 31頭出走 [2・3・2・24] 16.1%
◇笠松 5頭出走 [0・0・1・4] 0%
◆北海道 4頭出走 [1・0・1・2] 25%
◇愛知 3頭出走 [1・2・0・0] 100%
◆南関東 4頭出走 [1・0・1・2] 25%
まず地元・岩手勢ですが、他地区勢が複数頭出走した年に連対したのは3頭。
その共通点は、留守杯日高賞トライアルのあやめ賞で出走馬中、最先着を果たしていたということ。
2020年ですとアンズビジンが該当します。
→ 岩手勢で買えるのはあやめ賞の最先着馬!
今年で言いますと、⓬アンズビジンが該当しますね。
さて、他地区勢を見ていきましょう。
まず、北海道、南関東の所属馬ですが、好走した馬と凡退した馬は具体的に何が違っていたのでしょうか?
☆出走したホッカイドウ競馬所属馬☆
2015年
④着 ユヅルノオンガエシ 高松亮(岩手) 田中淳厩舎
勝ち星は1200mのみ。前年の水沢・プリンセスカップ③着。前年暮れの東京2歳優駿牝馬⑦着以来の実戦。
2017年
⑨着 セミプレナ 松井伸(北海道) 山口竜厩舎
これも勝ち星は1200mのみ。前年の水沢・プリンセスカップ④着。前走は佐賀・ルプランタン賞(ダ1800m)③着。
2018年
①着 エグジビッツ 岩橋勇(北海道) 田中淳厩舎
勝ち星は1000~1500m。前年の水沢・プリンセスカップ①着。前走は名古屋の若草賞②着。
2018年
③着 プリムラジュリアン 加藤博(浦和) 山口竜厩舎
勝ち星は1000mのみ。前年の水沢・知床賞④着。浦和・桜花賞⑩着からの臨んできた。
ホッカイドウ競馬所属馬のチェックポイントは2つ
①勝ち鞍を1200m以上の距離で挙げていること。
②前年の水沢・プリンセスカップで勝ち負けしていること。
今年、ホッカイドウ競馬から参戦する❻レッドカードは勝ち鞍が1200mまで。また水沢コースを経験するのも今回が初めて。
☆出走した南関東競馬所属馬☆
2015年
⑩着 ラブディーバ 藤江(川崎) 佐々木仁厩舎
もともと岩手でデビュー。1000~1600mで3勝。川崎に移ってからはJRA3歳未勝利交流で②着があるだけ。牝馬限定の重賞・ユングフラウ賞⑦着、若草賞⑤着と結果を残せていなかった。
2018年
⑤着 リッカサンサン 和田譲(大井) 小沢厩舎
勝ち星は1400mまで。重賞出走、他地区遠征とも初めてだった。
2019年
①着 グローリアスライブ 村上忍(岩手) 高月賢厩舎
デビューはホッカイドウ競馬。勝ち鞍は1400mまで。南関東では3歳一組戦で③着があった。
2019年
③着 ボルドーシエル 吉原(金沢) 水野貴厩舎
デビューはホッカイドウ競馬。そこから岩手、南関東と移籍。勝ち鞍は1000mのみ。前走は名古屋・若草賞⑤着。
少し焦点を絞りづらいところはあるが、好走した2頭はホッカイドウ競馬出身。地元や他地区の名手に騎乗依頼。更に南関東の3歳上位クラスで好レースする能力があったグローリアスライブは見事に①着。
今年出走するミステリーベルン、ボンボンショコラは実績的には昨年のグローリアスライブを凌ぐレベル。
最後に兵庫から参戦するキクノナナの取り扱い。
過去5年、馬券に絡んだ愛知・笠松勢を見ると、地元戦で好走を続けて岩手に乗り込んできていた。キクノナナは今年に入って掲示板がやっと。過度の期待は禁物か。
[結論]
買いたいなと思うのは4頭。内から順番に。
❻レッドカード 南関東のOP特別で好走+ホッカイドウ競馬の重賞で連対
❿ボンボンショコラ 南関東の重賞で連続④着。実績最上位。
⓬アンズビジン トライアルのあやめ賞の勝ち馬
ポイントとなるのは昨年の優勝馬グローリアスライブ。ホッカイドウ競馬時代は重賞競走で掲示板を確保。そして、南関東に移ってからは③着を外さず、3歳一組戦で馬券に絡みました。これに似た軌跡を辿っているのが❻レッドカード。こちらはホッカイドウ競馬時代に重賞・ブロッサムカップで②着。そして南関東に移ってからはOP特別で⑤④着。距離不安のあるボンボンショコラが人気ならこちらから入る手はあるのでは。
馬券は❻から❽❿⓬へ馬複と3連複で流す馬券。
《結 果 発 表》
➇ボンボンショコラは強かった。何とか⑥レッドカードは2着確保。